経営状況の悪化が取りたざされている日産ですが、
2020年9月に政府が1,300億円を保証して、日産が融資を受けることが決定しました。
このニュースに対して、ひろゆきさんは否定的な態度をとっています。
その理由について、自身のチャンネルにて持論を展開してくれました。
無能企業を公的資金の注入で救ってもロクなことがない
大前提として、公的資金を注入しなければいけないほどの経営難に陥った企業は
総じて無能だと判断して良いでしょう。
無能な企業を救う必要がないというのは至極当然な気もしますが、
ひろゆきさんは具体例を出して、わかりやすく解説してくれました。
鬼怒川温泉の失敗例を見てみよう
鬼怒川温泉の失敗例を見てみましょう。
鬼怒川温泉というのは、バブルの時代に栄えた温泉地で、
バブル当時の観光客数は340万人にも上ると言われています。
【参考】鬼怒川温泉の廃墟群が凄い!ここまで寂れてしまった理由とは?
その当時の観光客を捌くため、鬼怒川温泉には大型の宿泊施設が多く建設されました。
しかし、バブル崩壊後は観光客の数が激減し、
大型ホテルのほとんどが経営難に陥ることになります。
一方、元々個人客向けに営業を続けていた民宿などは、なんとか生き残っていました。
そんななかで、観光地に活気を取り戻すために、
鬼怒川温泉の観光協会に国から巨額の補助金が支給されました。
そしてその補助金を、大型ホテルに全て投入したことにより、
大型ホテルは復活を遂げることになります。
しかし、その代償として、個人客向けに営業を続けて生き残っていた民宿が
お客を吸い取られてしまい、軒並みつぶれてしまいました。
公的資金の注入は、頑張っている有能なライバル企業を潰すことになる
鬼怒川温泉の例でわかるように、
公的資金を注入することは、公的資金に頼らずに経営努力している企業を潰す結果になります。
同じことが今回の日産にも言えるとひろゆきさんは主張します。
自動車業界の例でいくと、
世界的に成功している企業として、まずトヨタの名前が挙がります。
トヨタは2020年3月決算で、営業利益2兆4428億円を記録している、世界トップクラスの企業です。
日産に公的資金を注入することにより、シェアの一部が奪われることになるため、
成功しているトヨタの足を引っ張ってしまう結果になるでしょう。
経営努力により成功を収めている企業を
公的資金を注入され、国の力で上がってきた企業が邪魔をするのはとても不公平ですよね。
日本国内に競合がある企業の救済は不要!
自動車の例でいくと、日産1社が潰れたとしても
トヨタを筆頭に、多くの代替となる企業が存在しています。
そもそも自動車のシェア(販売台数)を見てみると、
トヨタ・・・132万9,069台
ホンダは・・・35万7,242台
日産・・・30万4,862台
マツダ・・・15万2,428台
となっており、トヨタの1人勝ち状態です。
そんな状態なのに、業界3位(大差負け)状態の日産は救うべきではないでしょう。
公的資金の注入は、安易にやるべきではない
日本政府は通貨発行権があるため、無限に支援することができます。
しかし、それを乱用することは、頑張っている企業の足を引っ張り、
最悪の場合は、企業を潰すことになってしまうでしょう。
経営難に陥った企業は、なにかしら大きな問題を抱えています。
それを無理に救うのではなく、
自然に淘汰していくことが必要なのではないでしょうか。
この記事で扱ったひろゆきさんのチャンネルでは、
時事問題を含め、様々な役立つ知識を学ぶことが出来ます。
元動画もぜひご覧ください!
この記事の内容は 47:45