田中 公明(タナカ キミアキ)は、日本の経営コンサルタント。所有資格は、日商簿記検定1級・全経簿記検定上級・全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、税理士 簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長。自身のYouTubeチャンネルは登録者10万人を超えている。妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。
『徳を積む』ということについて考えたことはありますか?
実は商売において、この『徳を積む』ということは意外と大切なんです。
そんな『徳を積む』ということについて、
キミアキ先生が自身のチャンネルにて持論を展開してくれました。
商売で『徳を積む』意味を考える
商売で『徳を積む』と、どんな意味があるのか考えていきます。
近江商人の経営哲学(三方よし)は商売人の基本
まずは商売の基本ですが、近江商人が提唱する経営哲学である『三方よし』が基本とされています。
この三方よしというものは、下記の3つのことです。
・買い手よし
・売り手よし
・世間よし
このなかでも、3つ目の『世間よし』
これがまさに『徳を積む』ということに深くかかわってきます。
近江商人の例で行くと、商売で儲けたお金を使って、学校を作ったり、橋を作ったりしました。
これにより、商売人がその地域でも認められ、発展していったという歴史があります。
それはまさに『徳を積む』結果によるもので、
商売人としては、意識するべき基本の考え方とされています。
『人材』が欲しくなったときに、『人徳』がないと採用できない
商売をしていくと、ほとんどの企業は次の順序で壁にぶち当たります。
①売上
②資金繰り
③人材採用
『人徳』というのは、③人材採用のフェーズになったときに、特に影響を及ぼします。
なぜなら、自己の利益しか考えない経営者に、優秀な人材というものは近寄ってこないからです。
商売というのは、人が動かしていることなので、
経営者個人の『人徳』というものが大きく左右します。
『人徳』がないと、知り合いからのツテで人を採用することは難しいですし、
悪い企業ということが世間に知られると、採用も難しくなってしまうでしょう。
そうなってしまってからでは遅いので、
普段から『徳を積む』ことが大切だとキミアキ先生は提唱しています。
『徳を積む』ために”意味がある”こと、”意味がない”こと
『徳を積む』ために意味があること、意味がないことを確認しましょう
〇意味がある『他人が喜ぶことにお金を使う』
『他人が喜ぶことにお金を使う』ことは『徳を積む』行為のなかで特に意味があります。
なぜなら、経済というものは、お金が回って成り立っているから。
例えば、1,000円玉が手元にあったとして、
それを自分のご飯代として消費してしまうのと、
友達に何か奢るのでは、喜びの度合いが大きく変わりますよね。
せっかく同じお金を消費するのであれば、
他人に使うことで、喜びを連鎖させていく方が、ずっと有意義だと言えるでしょう。
×意味がない『トイレ掃除』
その反面『トイレ掃除』は『徳を積む』行為のなかでは意味がありません。
なぜなら、その掃除をすることで喜ぶのは身内だけだから。
商売というものは、対外的な活動です。
基本的に他人を喜ばせなければ、対価としてお金を得ることはできません。
例外として、地域の掃除などを精力的に行ったりすれば、
良い企業として認識されるということはありますが、
『トイレ掃除』などの身内向けの徳の積み方は意味がないと考えた方がいいでしょう。
『徳を積む』難易度は『付き合う相手』で変わる!
『徳を積む』のは自分だけでなく、『付き合う相手』が大切です。
良い人との付き合いは自分を良い方向へ導く
人間と言うのは、付き合っている人間で変わっていきます。
良い人間と付き合えば、自分も良い方に導かれ、
悪い人間と付き合えば、自分も悪い方に引っ張られていきます。
これは自分の意思だけではどうすることも出来ないことです。
だからこそ、日ごろから付き合う相手を選ぶことが、
『徳を積む』うえで、大切だとキミアキ先生は語っていました。
『徳を積む』ことは意味がある!人は理屈で動かない。
『徳を積む』ということについてでした。
『徳を積む』ことに意味があるということは、過去の歴史が証明しています。
歴史は繰り返されるという言葉があるように、
過去の成功事例に倣って、商売をすることが必要です。
また、大前提として、人は理屈では動きません。
行動するときは、感情が最優先されます。
だからこそ、普段から『徳を積む』
Give(与える)精神でいることが大切なのではないでしょうか。
この記事で扱ったキミアキ先生のチャンネルでは、
ビジネスに役立つ様々な役立つ知識を学ぶことが出来ます。
元動画もぜひご覧ください!