田中 公明(タナカ キミアキ)は、日本の経営コンサルタント。所有資格は、日商簿記検定1級・全経簿記検定上級・全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、税理士 簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長。自身のYouTubeチャンネルは登録者10万人を超えている。妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。
新型コロナの蔓延により、
介護業界などで囁かれていた人手不足が解消の兆しをみせています。
なぜ、そういう事態になったのか、
キミアキ先生が自身のチャンネルにて持論を展開してくれました。
人手不足解消の原因を考えてみる
まずは人手不足の原因を考えてみましょう。
少子高齢化による若い人材の減少
まず考えられるのが、少子高齢化による若い人材が減少していることです。
特に地方において、この状況は顕著におきています。
毎年の都道府県の人口を見ても、
東京、神奈川、大阪などの大都市を除いて、人口は常に減少しています。
それは地方に仕事がないことも大きな理由の一つですが、
若者にとって楽しめるような遊びの場がないことも大きな理由でしょう。
そういったことが相まって、若い人材が減ってしまい、
結果的に人手不足に至っていると考えられます。
低賃金にしかならない業界構造
もう一つが、低賃金しか支払えないような業界が存在しているということでしょう。
まず低賃金として思い浮かぶのが
・介護
・保育士
などの、対人で成り立っている仕事です。
これらの仕事は1人で請け負える仕事が限られているため、
大きな利益を出すのが難しいというのが原因です。
老人ホームの月額費用は15万円~となっています。
仮に1人の介護士で2人しか介護することができなければ、
1人で30万円しか稼ぐことが出来ません。
その30万円から、介護士の人件費や施設の維持費用を捻出するため、
結果的に低賃金となってしまい、人手不足に陥るという事態になってしまいます。
コロナ禍でなぜ人手不足解消できたのか?原因は解決したのか?
コロナ禍で人手不足解消の兆しを見せています。
なぜ人手不足の解消に至ったのか、原因を分析してみましょう。
生活に困窮した労働者が、日銭を稼ぐために一時的に就職した
人手不足解消の理由として、最も多いと考えられるのが、
6万人以上にも上ると言われている、コロナ禍でリストラされた人々です。
急に訪れたリストラのため、貯金もあまりしていなかった人が多くいます。
そのため、生きていくために職業を選んでられず、
その場しのぎとして業界を絞らずに就職しているというのが現状です。
将来的にまた人手不足になる恐れもある
しかし、業界構造的には低賃金な状態は全く変わっておらず、
また人材が流出するのも時間の問題でしょう。
人の幸せというのは相対評価で成り立っているため、
コロナ禍でみんな不幸なときは、比較的我慢ができます。
しかし、コロナ禍が落ち着いて、暮らしが安定した人が増えてくると、
不満を抱くようになり、また転職活動が盛んになってくると思われます。
そもそも、コロナが流行する前を考えてみると、
転職市場は圧倒的な売り手市場でした。
原因が劇的に改善しているわけではないため、
将来的にまた同じ状態(人手不足)に陥るのは覚悟しておいた方がいいでしょう。
根本的に原因を取り除かないと人手不足解消とは言えない。
コロナ禍で一時的に人材不足が解消していますが、
原因は全く解決していないことから、見通しは不透明です。
企業はここで人材が潤ったからと安心するのではなく、
経営改善を図り、長期的な人材の確保に努めることが必要でしょう。
この記事で扱ったキミアキ先生のチャンネルでは、
ビジネスに役立つ様々な役立つ知識を学ぶことが出来ます。
元動画もぜひご覧ください!