自己破産で税金は免除されますか?

相談者の方のように、税金に関する質問は多く寄せられます。中でも多いのは固定資産税と住民税です。これらの税金は、住宅ローンなどの借金とは根本的に性質が異なります。税金の支払いは国民の義務であり、自己破産でもなくなることはないため、絶対に避けることはできません。

ただし、住宅ローンを抱えている場合については、任意売却を行うことで、一般的に売却金額の一部を滞納した税金の支払いに充てることができる場合があります。債権者(住宅ローンの貸主)が認めてくれれば、任意売却と同時に税金を清算することも可能となっています。

住宅ローン難民エールプランナーが対応してきたこれまでの経験から行くと、債権者と税金の支払いについて同意して税金の支払いを清算することができたケースも多々あります。そのため、税金を滞納している場合には、自己破産ではなくまずは任意売却を先に行うが大切になってくるでしょう。

税金の滞納で避けるべきこと

税金の滞納について、絶対にやってはいけないことは放置です。役所の担当者からは、「税金の滞納者と連絡が取れないと、強制的な手段を用いざるを得ない」との意見もあります。事前に相談すれば、分割納付の提案や支払い猶予など、柔軟に対応してくれることが多いので、誠意を持って相談に行くことをお勧めします。

自営業者の注意点

自営業者は特に注意が必要です。国民健康保険の滞納も厳しく取り立てられます。固定資産税や住民税は地方税であり、市区町村が管理しています。国民健康保険も同じく市区町村の管轄です。もし国民健康保険を滞納している場合、固定資産税や住民税と一緒に徴収されることがあります。これらも含めて、事前に相談に行くことを強くお勧めします。