任意売却のメリットはわかったけど、デメリットが気になる人も多いのではないでしょうか?本記事では任意売却をした場合の主なデメリットについて解説します。
1. 金融ブラックになってしまう
任意売却を行うことで、信用情報機関に事故情報「異動」が掲載されるため、いわゆる金融ブラックになってしまいます。金融事故が起きてしまったことを示す「異動」ですが、住宅ローンに限らず、2カ月以上の滞納をしてしまった場合は同様に掲載されてしまうため、住宅ローンを任意売却したことが原因で掲載されるわけではありません。
まだ住宅ローンを滞納していない場合は、金融ブラックにならないために最善を尽くすことが必要となりますが、既に滞納をしてしまっている状態の場合は、任意売却をするかどうかによらず既に金融ブラックの状態となってしまっていることが濃厚であるため、任意売却を選択する局面においては、大きな問題にはなりません。
2. 精神的なストレス
家を手放すこと自体が精神的に大きな負担となることは否定できませんが、競売に比べて任意売却は自分のペースで進められるというメリットがあります。競売では突然の立ち退きを強いられることもあり、そのストレスは計り知れません。
一方、任意売却ではある程度の猶予を持って次の住居を探すことができ、精神的な負担を軽減できます。
3. 売却価格が市場価格より低い
任意売却では物件を売却するまでの期間が短いため、市場価格よりやや低い価格で売却されることが多くありますが、競売と比較すると好条件での売却が可能です。
競売では入札形式で売却が行われるため、最低価格で売れることが多く、結果的に売主が大きく損をする可能性があります。最低価格で売れてしまうということは、すなわち住宅ローンの返済を完了することができない状態であるため、競売で物件を売却後も住宅ローンの残債の返済を求められ続けることになってしまいます。
任意売却は市場価格に近い価格で売却できるチャンスが高いということに加え、住宅ローンの残債の返済ペースについても銀行と交渉することが可能です。住宅ローン難民エールプランナーは銀行交渉のプロなので、月1万円程度の返済計画でお話を進めていくことが可能となりますので、ご依頼者様の新生活を強力にサポートすることができます。
4. 住宅ローンの残債務が発生してしまう
任意売却で得られる金額は不動産の市場価格に近い金額で販売することができるため。競売と比較すると良い金額で売却に至るケースが多くあることがメリットであることは確かですが、それでも住宅ローンの残債が発生してしまうケースは多くあります。
しかしながら、任意売却後の住宅ローン残債務の支払い計画については銀行と交渉の余地があり、交渉次第では残債務を一部免除してもらえるケースが多くあります。
5.販売活動に協力する必要がある
任意売却は、競売になるまでの時間との勝負となるため、購入希望者の内見の申し込みに出来るだけ早く対応する必要があります。スムーズに任意売却を成功させるためにも、所有者の方に販売活動のご協力いただき、より高く物件を販売できるように努めます。
しかしながら、この売却のための活動は一般の不動産売買で行われる売却活動と全く同じであるため、近隣の住民からは「任意売却」による売却活動であることはわからないのが大きなメリットです。
これが競売となってしまうと、裁判所が物件の住所を公開してしまうので、競売物件であるということが公になり、競売物件に住んでいた=住宅ローンが支払えない人ということになるため、世間体が良くないということは言うまでもありません。
そうならないためにも、競売となってしまう前に任意売却で対応する必要があります。
まとめ
上記で挙げたデメリットは任意売却をするにあたり必ず生じてしまうことなので、予め理解しておく必要があります。しかしながら、これらのデメリットは競売になってしまった場合と比較するとあまり大きな問題ではなく、メリットの方が大きいとも言えるでしょう。これらの点を踏まえ、任意売却を選択肢に入れることが賢明です。